: 応力と応力テンソル
: 流体における運動法則と基本的な力
: 気圧傾度力
目次
気象力学の入門書では,流体にはたらく基本的な力として気圧傾度力と摩擦力を,流体から取り出した微小体積の各面にはたらく力を考えてそれぞれ導入している(応力テンソルによる根本的な導入を避けて,入り口の門戸を下げているように感じる).このように二つの力を別々に考えないでも,2階テンソルの応力を導入することで,より一般的な形で気圧傾度力や摩擦力を導入できる.ここでは,流体にはたらく力として応力をまとめることにして,運動方程式の中で気圧傾度力や摩擦力が応力の形でどのように現れるかについては次節で紹介する.
Yuta
平成22年1月23日