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: 応力テンソルの対称性 : 応力に関する補足 : 応力に関する補足   目次

連続体のつり合い

まず,力の合計が0になる条件を導く.続体のある領域$ V$(その表面を$ S$とする)において,領域表面にはたらく応力 $ T_i(\bm{n})$と,領域にはたらく体積力$ \bm{K}$の合計がつり合うとき,

$\displaystyle \int_{S} \tau_{ij}n_j dS + \int_{V} K_{i}dV = 0 $ (A..44)

を満たす.ここで,発散の定理を用いれば(付録A.1)は,

$\displaystyle \int_{V}(\dfrac{\partial \tau_{ij}}{\partial x_{j}} + K_{i})dV = 0 $ (A..45)

となる.いま領域$ V$は任意なので,(付録A.2)が恒等的に成り立つためには体積積分の中身が0でなければならない.よって,連続体についてのつり合いの式

$\displaystyle \dfrac{\partial \tau_{ij}}{\partial x_{j}} + K_{i} = 0 $ (A..46)

を得る.

Yuta 平成22年1月23日