[ITPASS2017]サーバ交換作業 (ika)
当日作業
phase 0 (準備)
- サーバ交換中は Hiki 上のマニュアルを参照できなくなるため, 以下の点を注意しつつ予めサーバ交換マニュアルを手元に保存する
- サーバ交換マニュアルから引用されているページについても忘れないように.
- Hiki ページの印刷は推奨されない. 長いコマンドなどが切れてしまうため.
phase 1 (入替え開始)
ika, tako のログインユーザの削除, プロセスの削除, サービスの停止
[TEBIKI]サーバ再起動手順 を参考に, ika, tako のログインユーザの削除, プロセスの削除, サービスの停止を行う. 機器のアンマウントや再起動まではしない.
# service apache2 stop # service bind9 stop # service openbsd-inetd stop # service qmail stop # service tcpserver stop
ログインユーザの確認
# w
プロセスの確認
以下のコマンドでプロセスを確認した.
# ps aux
ika の永続的なサービス停止
[TEBIKI]サービスの開始・停止 を参考に, 以下のサービスを永続的に停止する.
- apache2
- openbsd-inetd
- bind
サービスの停止自体は上で止めているので, それ以降の作業を行う. systemctl コマンドのオプション disable は再起動時の自動起動をオフにするもののため, apache2 と bind はオプション stop をつけて再度実行することでサービスを停止する(2017 年度変更).
# systemctl disable apache2.service # systemctl disable named.service # insserv -rf openbsd-inetd # chmod 644 /etc/init.d/openbsd-inetd # /usr/local/apache2/bin/apachectl stop # systemctl stop named.service
apache2 については /etc/init.d/apache2 がない場合は,
systemctl disable apache2.service
を実行する.
Removed symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/apache2.service.
と表示されるが. シンボリックリンクを削除しているので問題ない.
qmail, tcpserver については, 入れ替え後も システムログメールを送れるようにするため残しておく.
phase 2 (tako の root ログイン許可)
tako の root ログイン許可
特に作業なし.
phase 3 (ika から tako へ各種データをコピー)
ika から tako へ /home 領域を rsync
前回 rsync を行ってから変更があった分のために再度 rsync を行う. 前回 シェルスクリプトを作っていれば, それを実行する.
% sudo -s -H # cd /root # ./rsync_ika2tako.sh
ika から tako へ各種設定ファイルをコピー
特に作業なし.
phase 4 (root ログイン禁止)
ika の root ログイン禁止
[TEBIKI]root ログインの許可・禁止を参考に root ログインを禁止した状態になっているか確認する. /etc/ssh/sshd_config を見て,
PermitRootLogin no
となっていることを確認する. 一応 ssh を再起動した.
# service ssh restart
/root/.ssh/authorized_keys のファイル名を authorized_keys.bk に変更し, root ログインを完全に拒否するようにする.
# mv /root/.ssh/authorized_keys{,.bk}
tako の root ログイン禁止
特に作業なし.
phase 5
特に作業なし.
phase 6 (tako, ika の交換: ネットワークの再起動)
ネットワークの再起動
旧 ika(旧 tako)でネットワークを再起動.
# /etc/init.d/networking restart
以下は新 tako で作業を行う.
phase 7
特に作業なし.
phase 8 (OS 再起動)
OS を再起動してもサービスが期待通り立ち上がる (立ち上がらない) ことを確認するため, 新 tako の OS を再起動する.
# reboot
phase 9
サービスの起動確認
- 新 tako
- qmail, tcpserver (smtp) が起動していることを確認.
- http (https), bind, inetd (pop3) が起動していないことを確認
phase 10 (バックアップの確認)
電脳サーバへのバックアップの確認
特に作業なし.
追加事項
- 文字表示 端末上で, 例えば ‘ダウンロード’ 等の日本語の文字が表示されない. そのため, /etc/bash.bashrc の最下行に export LANG=ja_JP.UTF-8 を書き足す.
/usr/sbin/inetd によって起動されるネットワークサービスの停止 (tako)
tako で構築中にパッケージの引き継ぎをした際, 一度停止したネットワークサービスが再び立ち上がってしまっているので, これを止める. /etc/inetd.conf を編集して不必要なサービスが上がらないようにする.
# vi /etc/inetd.conf
で ident, pop3, skkserv をコメントアウトし, inetd のプロセスを再起動する.
# /etc/init.d/openbsd-inetd restart
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References:[[ITPASS2017]2017年度サーバ構築マニュアル]