[Memo2011][ITPASS]tako のローカルバックアップの設定

概要

ITPASS サーバでは, 一部の領域 (itpass などグループで 使用している領域) について, 普段は予備サーバとのデータ共有を 行っている. (詳しくは [ITPASS2009]サーバ交換作業 1 週間後に行う作業 を参照のこと).

定常的なバックアップは以上だが, サーバの移行などの際には, 一時的にシステムがインストールされているディスクとは別のディスクに バックアップを取るようにしておく方が安全である. 以下では, ローカルバックアップを取っておく方法について記す.

バックアップは以下のように行うこととする.

  • サーバ 1 つに, 2 台のディスクを取り付け, 片方を本体, もう片方を バックアップとする. バックアップの内容は, /tmp/, /proc/, /dev/, /sys/ 等のシステムが一時的に使用するもの以外の全てである.

    1日1回, 上記のようなバックアップを取るようにしておく.

予備ディスクのパーティショニングとフォーマット

予備ディスクのフォーマットを行う. 本体ディスクと取り替えられるよう, 以下のように本体ディスクと同様な構成にする. cfdisk コマンドで設定を行う.

なお, ここに書いてある例は, 本体ディスクが /dev/sda, 予備ディスク が /dev/sdb の場合である.

# cfdisk /dev/sdb

とすると, 以下のような表が表示された

Name   Flags   Part Type   FS Type                [Label]   Size (MB)
-----------------------------------------------------------------------

n を入力し,

「Primary」を選択
Size (MB) は 「30000」を入力
「Begining」を選択

「Logical」を選択
Size (MB) は 「16000」を入力
「Begining」を選択

すると, 表が以下のようになった

Name   Flags   Part Type   FS Type                [Label]   Size (MB)
-----------------------------------------------------------------------
sdb1           Primary     Linux                            29997.60
sdb5           Logical     Linux                            15998.17
sdb6           Logical     Linux                           454109.49

設定後に [ Write ] を選択して書き込んだ後, 以下のコマンドでファイルシ ステム ext3 としてフォーマットを行う.

# mkfs.ext3 /dev/sdb1
# mkfs.ext3 /dev/sdb6

/dev 以下を確認する.

ls コマンドで sdb1, 2, 5, 6 があることを確認した.

fstab の設定 (予備ディスクのマウント)

今回のディスクを /bk にマウントするよう /etc/fstab を書き換える.

# vim /etc/fstab

以下の行を追加する. (1 行目はコメントなので無視せよ).

# <file system> <mount point> <type> <options>                  <dump> <pass>
/dev/sdb1       /bk           ext3    defaults,errors=remount-ro 0       2
/dev/sdb5       none          swap    sw                         0       0
/dev/sdb6       /home.bk      ext3    defaults,usrquota          0       2

/bk ディレクトリを作成しておく.

# mkdir /bk /home.bk

mount コマンドで, /bk に /dev/sdb1 が, /home.bk に /dev/sdb6 がマウントされることを確認する.

# mount -a

このコマンドの後, 以下のように df コマンドでディスクのマウントの状態を 確認し, /dev/sdb1 が /bk にマウントされていることを確認せよ.

# df

Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/sda1             28834716   5514736  21855256  21% /
tmpfs                  4100120         0   4100120   0% /lib/init/rw
udev                     10240       876      9364   9% /dev
tmpfs                  4100120         0   4100120   0% /dev/shm
/dev/sda6            436506740 257470788 156862640  63% /home
/dev/sdb1             28834716    176196  27193796   1% /bk
/dev/sdb6            436506740    203012 414130416   1% /home.bk

バックアップスクリプトの設置

バックアップの際には cron を用い, rsync によるバックアップを毎日自動的に行う. またその rsync の結果をログに残す.

バックアップスクリプトはすでに設置されていた.

以下のようなスクリプトを作成した.

#!/bin/bash

./220_rsync_localbk_root
./225_rsync_localbk_home

このスクリプトを実行し, 予備 HDD にコピーした.

# nohup ./backup.sh > dd-110405.log 2>&1 &
Last modified:2011/04/08 14:52:49
Keyword(s):
References:[[ITPASS2011]2011年度サーバ構築ログ]