[ITPASS2015]OSのインストール

概要

Debian GNU/Linux 8.1.0(jessie) を ITPASS サーバにインストールする. インストールディスクは, 「Debian GNU/Linux 8.1.0 インストール用 DVD (debian-8.1.0-amd64-netinst.iso)」を使用する.

シャットダウン

この作業を行う前に, itpadmin グループに入れてもらうように, グループの保証人にお願いしておく. この時点で管理者権限がなければ, 管理者権限を持っている人に, サーバをシャットダウンしてもらう.

# shutdown -h now

インストールディスクの起動

電源を入れ、インストールディスクを挿入する.

"Installer boot menu" が表示されるので,

Graphical Install

を選択する.

言語環境の設定

Select language

インストール時に使用する言語を問われるので,

Japanese

を選択する.

場所の選択

場所を問われるので,

日本

を選択する.

キーボード配置の選択

キーボード配置を問われるので,

日本語

を選択する.

ネットワークの設定

ネットワークハードウェアの検出

リムーバブルメディアから読み込むかと問われるので,

いいえ

を選択する.

ネットワークインターフェイス

使用するネットワークインターフェイスを問われるので,

eth1: Intel Corporation 82541PI Gigabit Ethernet Controller

を選択する.

その後, 自動で DHCP によるネットワーク設定が始まる. ITPASS のネットワークは DHCP を提供しないので, 失敗する.

ネットワークの設定方法

ネットワークの設定方法を問われるので,

ネットワークを手動で設定

を選択する.

IP アドレス

IP アドレスを問われるので, ITPASS サーバ本体のテプラに書いてある IP アドレスを見て,

(tako) 133.30.109.21

を入力する.

ネットマスク

ネットマスクを問われるので,

255.255.255.0

を入力する.

ゲートウェイ

ゲートウェイを問われるので,

133.30.109.254

を入力する.

ネームサーバアドレス

ネームサーバアドレスを問われるので,

133.30.14.2 133.30.14.3 133.30.8.2

を入力する.

ホスト名

ホスト名を問われるので, ITPASS サーバ本体のテプラに書いてあるホスト名

tako-itpass

を入力する.

ドメイン名

ドメイン名を問われるので,

scitec.kobe-u.ac.jp

を入力する.

ユーザーとパスワードのセットアップ

root パスワードの設定

root のパスワードを問われるので, 適切なパスワードを入力する.

root パスワードの管理者は OS をインストールしている者とする. テプラを作り直すときには root パスワード管理者を先頭にすること.

  • 2015 年度 tako: 河合, 岡崎, 村上(美)
  • 2015 年度 ika : 松田, 石崎, 西岡, 坂東

ユーザーアカウントの設定

あとで消去することを前提に, "test" というアカウント名のテストユーザーを作成する.

新しいユーザーの本名 "test"
アカウントのユーザー名 "test"
パスワードは任意とする (ただし, クラックされない程度の強度のもの)

テストユーザーは作業用アカウント作成時に消去する. なぜならば, この段階ではユーザー ID を指定してユーザーアカウントを作成できないため, gate-toroku-system で管理しているユーザー ID と衝突して不具合が出る恐れがあるからである.

複数のユーザーが全員 root パスワードを知っている状態は セキュリティ的に問題があると考え, 後から構築作業用のアカウント chikuwaX (ユーザー ID: 4000X) を作成する. 詳しくは [ITPASS2015]構築作業用アカウントを参照せよ. OS の基本システムのインストールが完了した後に行うこと.

パーティショニング設定

パーティショニングの方法

ディスクのパーティショニングで手動を選択する.

ディスクのパーティショニング方法を問われる.

まず, 以前に設定されていたパーティションを削除する. その後  

SCSI7 (0,0,0) (sda) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302

を選択する.

新しい空のパーティションテーブルを作成するか問われる.

はい

を選択する.

SCSI8 (0,0,0) (sdb) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302

についても同様の操作を行う.

パーティションニングするディスクの選択

以下のように表示され, パーティショニングするディスクを問われる.

SCSI7 (0,0,0) (sda) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302
       基/論  2.0 TB     空き領域
SCSI8 (0,0,0) (sdb) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302
       基/論  2.0 TB     空き領域

「空き領域」の行を選択する.

ディスクのパーティショニング

両方のディスクに対し, 手動でパーティションを切る.

  • 空き領域の利用方法
    • 「新しいパーティションの作成」を選択する.
  • 新しいパーティションのサイズ
    • 下記を確認したうえで「60 GB」と入力する.
      • kernel panic によってメモリとスワップの内容が ルートパーティションに出力されても溢れないよう, システム, メモリ, スワップのサイズより十分大きくする.
  • 新しいパーティションのタイプ
    • 「基本パーティション」を選択する.
  • 新しいパーティションの場所
    • 「先頭」を選択する.
  • パーティション設定
    • 以下のように変更する.
      • マウントポイント: / (2 つめのディスクは「マウントしない」とする)
      • 起動フラグ: オン (2 つめのディスクは「オフ」とする)
    • 「戻る」を選択する.
  • 上と同じ操作を繰り返す.
    • スワップ
      • サイズ: 「32 GB」
        • メモリが 16 GB のため, スワップはその倍のサイズとする.
      • タイプ: 論理
      • 場所: 先頭
      • 設定
        • 利用方法: 「スワップ領域」
      • 「戻る」
    • /home
      • サイズ: 「1.9 TB」 (残り全部)
      • タイプ: 論理
      • 設定
        • マウントポイント: /home (2 つめのディスクは「マウントしない」とする)

最終的に以下のように表示される.

SCSI7 (0,0,0) (sda) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302
       1. 基本    60.0 GB B f ext4      /
       5. 論理    32.0 GB   f スワップ  スワップ
       6. 論理    1.9 TB    f ext4      /home
SCSI8(0,0,0) (sdb) - 2.0 TB ATA Hitachi HDS72302
       1. 基本    60.0 GB   f ext4      (なし)
       5. 論理    32.0 GB   f スワップ  スワップ
       6. 論理    1.9 TB    f ext4      (なし)

そして,

パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み

を選択した. なお, 2 つ目のディスクに関して, 「マウントされないがかまわないか」 といった注意のメッセージが表示されたが, そのまま続行する.

ディスクへの変更の書き込み

ディスクに変更を書き込むか問われるので,

はい

を選択する.

パーティション設定とフォーマットが行われるのでしばらく待つ.

ベースシステムのインストール

ベースシステムのインストールをしばらく待つ.

パッケージマネージャーの設定

Debian アーカイブミラーの国

ミラーの国を問われるので,

日本

を選択する.

Debian アーカイブミラー

利用するミラーを問われるので, "ftp.jp.debian.org" を選択する.

HTTP プロキシの情報

使用する HTTP プロシキを問われるが, 使用しないので入力欄は空のままにする.

続ける

を選択する.

Debian パッケージ利用調査

Debian パッケージ利用調査に参加するか問われるが,

いいえ

を選択する.

ソフトウェアの選択とインストール

インストールするソフトウェアを問われるが, デフォルトでは

  • グラフィカルデスクトップ環境
  • 標準システムユーティリティ

を選択する. そして,

続ける

を選択する.

ハードディスクへの GRUB ブートローダーのインストール

/dev/sda (ata-Hitachi_HDS723020BLA642_MN1220F300N9KD)

を選択する.

インストール完了

インストールが完了した後, CD を取り出し

続ける

を選択する.

自動的に再起動が行われる.

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Last modified:2015/11/30 15:11:19
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References:[[ITPASS2015]2015年度サーバ構築ログ] [[ITPASS2015]bindのインストールと設定]