gate-toroku-system(1) でユーザへのメール配送は qmail(7) を使用しています。 gate-dot-qmail は引数 username で与えられたログイン名の ホームディレクトリに 電子メールの転送先を記述するファイルである ".qmail" をユーザのホームディレクトリに作成します。 gate-toroku-system(1) で新規にユーザが作成される際およびグループユーザの情報が変更された場合に gate-make-home(8) の内部からスーパーユーザ権限で起動されることを想定しています。
".qmail" ファイルを生成する際に使用する情報源は /etc/passwd ( passwd(1) 参照) からホームディレクトリの位置、 ユーザデータベース ( gate-user-db(5) 参照) にある username で与えられたユーザの登録カードです。
ユーザが個人ユーザである場合 そのユーザのホームディレクトリに ".qmail" が存在しなければ 登録カード内に記述された電子メールアドレスを ".qmail" ファイルに書き出します。
ユーザがグループユーザである場合 そのユーザのホームディレクトリに ".qmail" が存在しなければ 新たに ".qmail" ファイルを作成します。 このとき個人ユーザことなり username-member へメール転送を行なうように 記述します。 既存の ".qmail" ファイルの有無に係わらず 常に ".qmail"-member というファイルに グループユーザを構成する最新のメンバーへ転送するよう記述します。 したがってグループユーザが ".qmail" を直接編集した内容は 保護されます。