DCPAM 傾圧不安定実験 4-1 水蒸気分布依存性実験 : 初期値の準備

初期値の水蒸気分布の変更

方針

  • 初期条件を作成しているプログラムを変更して水蒸気分布を計算.
  • 初期条件を計算しているプログラムは

    src/prepare_data/initial_data.f90

準備

initial_data.f90 にパッチを当てて, 変更箇所をわかりやすくする.

以下のようにする.

$ cd src/prepare_data
$ wget http://epa.scitec.kobe-u.ac.jp/~yot/tmp/DCPAM_p2004/patches/initial_data.f90.patch
$ patch -u initial_data.f90 < initial_data.f90.patch

initial_data.f90.patch がパッチファイル.

これによって変更された initial_data.f90 の 913-1026 行目が 水蒸気分布を与えるサブルーチン. この中の 1016-1022 行目あたり

do k = 1, kmax
   do j = 1, jmax
      do i = 0, imax-1
         ! xyz_QVap(i,j,k) = ...
      end do
   end do
end do

を書き換えることで水蒸気分布を与える.

補足

xyz_QVap(i,j,k) は i 番目の経度, j 番目の緯度, k 番目の sigma (規格化圧力; 高度方向の座標) の点における比湿. i 番目の経度, j 番目の緯度, k 番目の sigma はそれぞれ x_Lon(i), y_Lat(j), z_Sigma(k) で与えられる.

また, 比湿の計算では温度, 圧力, 分子量が必要かもしれない. それらは, 1008-1014 行目のコメント分に説明されている.

ひとまず実験

上記の方法で初期値を変更したプログラムをコンパイルし, 実行する.

なお, このままでは凝結は起こらない.