: 運動方程式
: 質量保存則
: 質量保存則
目次
ここで,図3.1のような空間に固定した閉じた曲面を考える.で囲まれた領域をとする.
図 3.1:
空間に固定された閉じた領域
l6.5cm
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任意の時刻において,内の流体の質量は
である.したがって,内の流体の単位時間当たりの質量の増加は
で与えられる.一方,を通って単位時間当たりにから流出する流体の質量は,微小な面要素を通って単位時間当たりに流出する質量
を全体で加え合わせれば
である.ただし,はの外向き単位法線ベクトルである.流体が新たに発生あるいは消滅したりしない限り,内の流体の質量増加は境界面を通って流体質量が流入したことによるので,次式が成り立つ.
ここで,ガウスの定理を用いて右辺の面積積分を体積積分に変換して,移行すれば
を得る.上式が任意の領域に対して常に成り立つためには
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(6.41) |
が成り立つ必要がある.この式が質量保存則のひとつの表現であり,連続の式(equation of continuity)と呼ばれる.また,ベクトル公式
を用いれば,連続の式(3.4)は次のように書き換えることもできる.
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(6.42) |
流体粒子の密度が運動中変わらないとき,すなわち
であるとき,流れは非圧縮(incompressible)であるという.このとき連続の式は
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(6.43) |
に帰着する.
Yuta
平成22年1月23日