[TEBIKI]HDD の塩漬けバックアップ

概要

これは HDD の塩漬けバックアップをするときのマニュアルである.

用意するもの

  • SATA ケーブル
  • バックアップを取りたい HDD
    • 以降, "HDD-A" と記す
  • 新しい HDD
    • 以降, "HDD-B" と記す

※ HDD には付箋等を貼って見分けがつくようにしておくとよい.

手順

HDD の準備

  • shutdown コマンド等を使って計算機の電源を落とす.
  • HDD-A と HDD-B を挿し, SATA ケーブル等でマザーボードと接続する.

起動

  • 計算機の電源を入れて起動する.
    • OS が立ちあがらないようであれば HDD-B を起動しようとしている可能性がある. その場合は, マザーボードの挿し口を入れ替えて, 起動するかを確認するとよい.

バックアップ先の HDD を確認

  • df コマンドで, マウントされているディスクの使用状況を確認する. コマンドの実行例は以下の通り.

    $ df
    Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
    /dev/sda1             28834716   6211384  21158608  23% /  <-- sda1 が / にマウントされている
    tmpfs                  4100120         8   4100112   1% /lib/init/rw
    udev                     10240       932      9308  10% /dev
    tmpfs                  4100120         0   4100120   0% /dev/shm
    /dev/sda6            436506740 257467812 156865616  63% /home  <-- sda6 が /home にマウントされている
  • マウントされていない HDD について, どの HDD がどのデバイスファイル (例: /dev/sdb) に対応しているか確認する.
    • HDD が空である場合
      • df コマンドや dmesg コマンドを用いて確認する.
    • HDD が空でない場合
      • df コマンドや dmesg コマンドを用いて確認する.
      • マウントしてから中身を確認することもできる (マウントの方法については, man ページ, あるいはマウントのやり方を参照).
        • 間違えた場合は, umount コマンドを使う.

塩漬けバックアップ

  • 念のため HDD-A を read only にする.

    # mount -r /dev/sda1 /
    # mount -r /dev/sda6 /home
  • 塩漬けバックアップ開始.

    # nohup dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=100M > dd.log 2>&1 &

    出力結果は以下の通り.

    nohup: ignoring input
    4769+1 records in
    4769+1 records out
    500107862016 bytes (500 GB) copied, 10506.8 s, 47.6 MB/s
  • HDD-A と HDD-B の中身を比較して, きちんとバックアップされているかを確認する

付録

マウントのやり方

例えば, sdb1 を /bk にマウントする場合は以下のように行う.

# mkdir /bk
# mount /dev/sdb1 /bk

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Last modified:2011/04/23 20:14:08
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